★読書★
営繕かるかや怪異譚読了✩°。⋆⸜(*˙꒳˙* )⸝
カバーイラストは、蟲師の漆原友紀先生
わわ!って不意打ちの恐怖は飛び込んでは来ないけれど、耳に残った微かな音とか、雨とともに近付いてくる恐怖、建物や家具から放たれる異様さがたまらなく怖かったです
怪奇現象を目の当たりにして、どうにも出来ない出来事になるまでに、誰かが生きた時間、家主と家が呼吸してきた時間があったという事を考えると、繰り返される恐怖は日常から生まれて、その解き方も日常のなかにあるのだなあと思った。
家の中に居る老人(霊)を見て、苛立ち、恐怖する女の子...
生前、家族皆から虐待されていた老人..
女の子からすれば老人(霊)が怖いけれど、霊からすれば、死んでも尚、自分を見つけ、嫌う人間が怖い...
家という冷たい箱の中を逃げ回って、守られない立場に追いやられて、ずっと苦しかっただろうな
どの話も、文章から発せられる恐怖が拭えなくて、中でも『雨の鈴』は特別に怖かったです。
袋小路や、玄関の入口の位置の説明に、私の家は当てはまるのか、ヒヤヒヤしながら読みましたw